Marcus Heitor(マルクス エイトール)

経歴

マルクス・エイトール・デ・ケイロスは1943年3月20日ミナス・ジェライス州フルッタル市で、父パルメリオ・エイトール・デ・ケイロース、母エジソニナ・モラエス・デ・ケイロースの間に生まれた。

当時、両親は子供の将来は自然に自分達の経営する牧場を継いでいくものと考えていた。しかし、育つにつれて。マルクス・エイトールはここでの生活が合わず街に出て工業大学に入学してしまった。家族では初めての学士であった。

その後、弟、妹達も兄に倣って医学。歯科医、建築学とそれぞれが自らの道を歩み始めた。牧場経営者の両親にとっては誇らしい子息たちであった

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交通事故

マルクス・エイトールは大学を卒業後、工業技師として、サン・パウロを初めとしてリオ・デ・ジャネイロ、クリチーバ、フロリアノポリス、ツバロン,等々で仕事をして歩いた。そしてブラジリアに落ち着き都市計画、建築、下水道設置計画等の仕事に加わり、余裕ある家庭生活を送っていた。しかし不幸にして家族旅行中に不慮の交通事故にあい、同乗の家族は無事であったが、彼は長き療養生活を送る身となった。長年務めて来た仕事からも離れ、経済的にも家庭生活に影響を及ぼす様になった。幸い、1972年セラード地区で初めてコーヒー栽培を始めていた 彼の義父マヌエル・ヴェローゾ・ドス・レイスから声が掛かり療養を兼ねて家族と共に移り住んだ。当時のブラジルコヒーの輸出生産地はサンパウロ州とパラナ州のみの時代であった。

 
 
コーヒー栽培
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体が回復するにつれて、義父の手伝いを始め、次第にコーヒー栽培に興味を深めていく様になった。そして、1985年この地より60キロメートル離れたパットス・デ・ミナスに土地を購入してコーヒー栽培を始めた。

農場経営に当たっては、技師時代の経験を生かして、栽培から収穫までの作業一々の合理化を図り、それに適した機械の導入を心掛けた。それ以上に義父よりの助言は貴重なものであったし、周りよりできる限りの知識吸収に努めた。

結果農場は次第にその生産を増して行った。

現在パットス・デ・ミナス市に所有しているシャッカラ・コロニア・アグリコラ

農場には115ヘクタールのコーヒーが栽培されている。又、カルモ・デ・パラナイバのシャカラ・アエロポルト農場は38へクタールあり内35ヘクタールにコーヒーが栽培されている。この二つの農場でのコーヒーの年間収穫量は4000から6000俵である。

この時代、農場内の自然保護対策の義務が言われていなかった時代の為その対策は不十分であり、その為8年前に購入した農場に、それぞれの農場の合計面積に相応しい面積を自然保護地として残して登録した。これに対して、Rainforest Alliance,UTZ Kapeh,セラ−ド・・ミナスより、自然保護農場としての認定状を得た。又、農場内での10人の雇用人についても全て法的手続きがなされ、研修員等の受け入れも行っている。

農作業の面においても、除草剤散布に当たっては国際規約に基づいて行われ、作業員の服装についても防御服、マスク着用を義務付けてる。又使用済み農薬ビン、ケース、箱等のリサイクルを徹底させている。ちなみに、ブラジルは世界でも有数のリサイクルを誇る国とされている。

 
 

この様な環境下で生産されたコーヒーの輸出先は日本、香港、インドネシア、北米、イタリアである。彼の製品は毎年Illycaffe主催の品評会のカフェー・

エキスプレス用完熟種子の部に出品し、良い成績を上げている。

安定したコーヒー栽培を続けている彼ではあるが。常に世界のコーヒー市場の変化と自然現象ではあるが日常の天候の変化には心を配っている。又、ブラジルのコーヒー市場が安定しだしたのは、各地方に設立されたコーヒー生産者組合と政府機関であるSebrae  (中小企業を援助する機関が大きいと信じている

今日彼の農場経営は娘Marianaとその婿である、Luis Augusto Portogalが中心となって経営されている。会計面はMarianaが、そして農場内の作業はLuis Augustoが司っている。時間の出来た農場主は、趣味のオートバイでの旅行を楽しめるようになり、小旅行を楽しみながらも異なった栽培方法のコーヒー農園等を訪ねて、新しい知識の吸収にも努めている。広いブラジルでのコーヒーに関する情報は数えきれないものがあるが、趣味のオートバイを駆して、許せる限り旅行したいものと考えている。特にスペシャルティコーヒー生産については何処の農場でも完全なる栽培方法は無いに等しいが、それに近い技術を吸収したく思っている。

良き家族に囲まれ、多くの友人を持つことが出来た。コーヒー栽培に今日まで尽くして来た事に対して大変誇りに思い、何の悔いもない

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