収穫は、土で豆の味を汚さない様に、シートの上に豆を落としながら行われる。同一の時期に全ての豆が熟す耕地では摘取機で収穫されるが、バラバラに豆が熟す場所では、収穫を分けて行う。つまり、より熟した豆を注意深く選びながら、一粒ずつ摘み取る。 収穫の適期になるまで青味は畑に残しておく。収穫の適期になるまで青味は畑に残しておく。
収穫後、豆は皮剥き機に通し、発酵や汚れの原因となる雨に豆が打たれないよう、ハウスで乾燥される。また豆は、それぞれのマイクロ・ロット毎の香りと味の特徴を確認し、収穫日や耕地内の圃場の違いにより、別々の袋に分けられる。
以前はコーヒーの畝間の下草を根っこから除草していたが、今日では地中の肥料や養分が流亡しない様に下草を刈り取るのみである。施肥もまたコーヒー園が最適な栄養状態になるように、年に一度の土壌分析に従い行われている。
ファビオは環境へも気を配る。なぜなら、何年も前から水の配分が減り始めたからである。彼や彼の家族は、敷地内の水源や湖畔林を保全しているし、また彼らが通う教会の教えに従い、除草剤は多くても1年に一回程度に減らしている。
014年、一家は、3月に開花する遅咲きのコーヒーの花で一つの貴重な発見をした。これらの花が咲き始める時、 (10月の) 最初の開花の実は既にコーヒー樹にある。3月の花の実は僅かなので、以前は木にそのまま放置しておいた。しかし或る日、試しに採って見たところ、これらの実に特別な特徴があり非常に良いことに気付き、同地域でこれらコーヒー収穫の先駆者となった。
一家は、各種の自己啓発の為の講習会に参加しながら、学び、そして理論と好奇心を現場に活かし、技師の手助けを受けながらコーヒーの改善を続けている。既に何年か間、彼らは地域や州の品評会で賞を獲得した
|